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ムエットを使った香水の選び方

香水売り場で香水の香りを嗅ぐときに白い細長い紙を使ったことはありませんか?
あの細長い紙は「ムエット」といい、まさしく香水の香りを嗅ぐために使用するための道具になります。

 

しかし、ムエットの正しい使い方はご存知でしょうか?実はただ香水をムエットにつけて嗅ぐだけでは場合によっては「思ってた香りと違う!」と感じることがでてしまいます。今回はあなたが満足して香水を購入できるようにムエットの使い方を解説していこうと思います。

 

 

今回の記事では以下のことを知ることができます。

ポイント

  • ムエットの使い方がわかる
  • ムエットはどんなときに使うのがいいのか
  • ムエットで香水を選ぶ以外の選択肢

 

先に結論を申し上げるとムエットは複数の香りを嗅ぐときに使うべきであり、実際に購入する前はしっかりと肌につけて確かめる必要があります。

 

ムエットとは

ムエットは日本では「匂い紙」や「試香紙」などとも呼ばれることがあるように、香水の香りを確認するための紙になります。

 

通常の紙とは異なり、以下のような香水をつけることを想定した特性があります。

特性

  • 紙特有の匂いが無く、無臭
  • 香りを長時間持続させる
  • 濡れても曲がりにくい
  • 液垂れさせないための吸液性

 

使用用途は個人で香水やアロマオイルをつけて楽しんだりする用途もありますが、一般的には香水売り場で香水の香りを確認するために使用することが多いかと思います。

 

ムエットの使い方

ムエットの使い方は簡単です。

ムエットの使い方

  1. 香水をムエットにつける
  2. 香水をつけてから直ぐの香りを嗅ぐ
  3. 香水をつけてからしばらく経った香りを嗅ぐ

 

順番に説明していきます。

 

①香水をムエットにつける

まずムエットの先端に香水をつけます。

香水をつける際は香水がムエットにまんべんなくかかるようにムエットから約10cmほど離して先端に向けて吹きかけると肌につけた際の香りに近い強さにすることができます。

吹きかけた直後はアルコール臭が強いので少しムエットを振ってアルコール臭を飛ばしましょう。

 

②香水をつけて直ぐの香りを嗅ぐ

香水をつけた直ぐの香りを嗅ぐことで香水の香りが一番強いときの香り、つまり「トップノート」の香りを確認することができます。

 

一番強い香りなので複数の香りと比べている場合は気持ち悪くなったり、他の香りを嗅ぎ分けられなくなってしまうため、あまりムエットを鼻に密着させて嗅がないほうがいいです。嗅ぐ場合はムエットを鼻の下をくぐらせるように動かして嗅いだり、程よい硬さのあるムエットであれば扇いで香りを飛ばして嗅ぐと程よい香りになります。

 

③香水をつけてしばらく経った香りを嗅ぐ

いちばん大事なのはこのしばらく経った香りを嗅ぐことです。この香りは香りが最も強い「トップノート」の段階から少しばかり香りが落ち着いた「ミドルノート」に変わっているので、はじめに嗅いだ香りとはまた違った印象を受けるはずです。

 

実はこのミドルノートの香りが最も長時間香る香りなので、ミドルノートの香りを踏まえた上で購入を検討したほうがいいです。ここを確認しないで購入してしまうと、冒頭のように「思ってた香りと違う!」といった事になってしまいます。

 

トップノートが落ち着いてくるのが約30分ほどなのでそれ以降の香りを確認しましょう。

流石に30分も売り場にはいられないので持ち運ぶ際は店員にムエットを何かしらの袋に包んでもらいましょう。

「このムエット包んでくれますか?」

と頼めば快く包んでくれるはずです。

 

ムエットを使う最適なタイミング

香水を選ぶ場合にはムエットを使うことも大事ですが、ムエットだけで香水の購入の判断をしてしまうのは避けたほうがいいです。

その時に応じて、最適な香りの確認方法を選択することで満足の行く香水を選ぶことができます。

 

ここではムエットを使う際の最適なタイミングを2つ紹介いたします。

 

香水の候補が多くある場合

まず多くの方が思いつくのが香水の候補が複数あって絞り込みの段階にある場合です。気になる香水がいくつかある場合にムエットに出すことで香りが混ざることなくそれぞれの香りの違いを嗅ぎ分けられることができるのでおすすめです。更に袋等に包んでもらえばしばらく経った香りを確認する際にも最適です。

 

香水を誰かに贈る場合

香水を贈り物として相手に渡すことも多いですよね。贈り物として香水を選ぶ際にはムエットにつけた香りを確認することで香水本来の香りを確認することができます。

 

香水は人の肌にのることによって、その人固有の体温や体臭と混ざってその人ならではの香りに変化します。そのため、もし相手に香水を贈る場合、なるべく自分自身の肌につけるのではなく、ムエットに出して香りを確認することをおすすめします。もちろん、送る人に直接香水をつけた香りを確認するのが一番ベストなんですけどね。

 

ムエットを使うのが適さないタイミング

今度はムエットを使用するのに適さない場合について紹介いたします。

 

購入する候補が絞られた場合

ムエットにつけて確認した香水の中で気になった香りについては必ず肌につけて一日の香り方を確認したほうがより満足して香水を購入することができます。

 

先に申し上げたとおり、香水の香りは人の肌につけることで、香りが変化するものです。人にはそれぞれ固有の体臭であったり、体温、肌の質感があるため、購入前は肌に香りをつけて最終確認をしたほうが、冒頭の「思ってたのと違う!」ということを避けることができます。

 

例えば肌につけて確認しないと以下のようなことが起きる可能性があります。必ず購入を決めた場合は実際に肌につけて最終確認することをおすすめします。

ポイント

  • 香りが理想の香りにならなかった
  • 香りがあまり持続しなかった
  • 香りが必要以上に拡散してしまった
  • 香りの変化があまり起きなかった

 

また、その際は必ず中のいい人、例えば恋人や友人に香りについて感想を聞くなど第三者からの意見も集めておくとより、満足の行く香水選びができます。香水はあくまでも自己表現の一つでもあります。自分が良くても他人があまりいい反応をしていない場合はなるべく使用を避けたほうがいいです。

更にいうとどんな日につけるのが最適かは一日香りをつけただけだとあまりわからなかったりします。そのため少し面倒くさいですが、最初のうちは50mlや100mlの容量を購入するのではなく、少量の量をしばらく使用して行くのが、最終的に香水を余らすことなく使い切るための秘訣です。

 

少量の香水を入手する方法は更に小さい容量のものを購入するであったり、量り売りのサイトで購入するのもいいですが、個人的におすすめは、香水のサブスクリプションサービスを利用することです。ここで一ヶ月分の香水を利用して最終的に購入に踏み切るのもいいですし、仮に香りが合わなかった場合に別の香りを気軽に試すことができるのでおすすめです。

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まとめ

今回はムエットの使い方とムエットを使用する際の最適なタイミングと適さないタイミングについて紹介いたしました。僕自身よく過去にしてしまうのが、ムエットだけで香りを確認して勢いで香りを購入してしまったはいいものの、途中で香りに飽きてしまい、使わなくなった香水がたくさんあります。

 

香水はものにもよりますが決して安い買い物ではないので、様々な観点で確認をした上で満足して購入に踏み切るのが個人的に最も最適な購入方法かと思います。(時間をかけて選んだ分、愛着もわきますからね)

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

本記事が皆さんの香水選びの参考になりましたら幸いです。

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