コーヒー

【ウチカフェ】自宅で豆を焙煎するメリット5選(デメリットも)

自家焙煎

コーヒーは焙煎してから日数が経っていない新鮮な豆で淹れることで味は格段に美味しくなります。一方で焙煎してから時間の経った豆は新鮮な豆に比べて味が薄くなるだけでなく、嫌な酸味やエグミが出てくる上に腹痛など人体にもあまりいい影響を及ぼしてくれません。

 

そこで以前の記事で新鮮な豆を購入するのであれば焙煎したての豆を購入することを紹介しましたが、実はこの焙煎という過程、自宅でも簡単にできてしまいます。

 

今回は自宅で焙煎を行うメリットとデメリットについて紹介していきます。記事の最後には自宅で焙煎をするにあたっての手段も併せて紹介しておきます。

 

自家焙煎をするメリット①:豆を都度購入する必要がない

自家焙煎した豆

自分の好きなタイミングで焙煎したての豆を作ることができる

新鮮な豆を使用することがコーヒーを美味しく飲むのに重要なファクターの一つであるということを前回の記事で紹介いたしました。

 

一方でせっかく新鮮な豆を購入しても新鮮なうちにコーヒー豆を使い切らないと意味がありません。そのため、コーヒー豆を購入する際は豆が新鮮と感じる2週間分、長くとも1ヶ月分のコーヒー豆を購入してなくなったらその都度注文や買い足す必要があります。

 

都度注文などをしていると送料も馬鹿になりませんし、まとめて購入すれば時間経過に比例して豆の鮮度が落ちていくので最後辺りに飲むコーヒーの味が落ちていくのを考えるとなんだかもったいないと感じるかと思います。

僕自身2週間に一度豆を買い足しに出かけていました。

 

自分の家で焙煎すれば、自分の好きなタイミングで好きなだけの量を焙煎して新鮮なうちに飲み切ることができます。

豆も生豆の状態であれば焙煎された状態の豆と比べて長期での保存ができますので、まとめて購入することができちゃいます。

 

自家焙煎をするメリット②:初期費用があまりかからない

焙煎を自宅でするとなると当然ある程度の道具が必要になります。焙煎をすると聞くと、お店に置いてあるような大きい焙煎機をイメージするかと思います。そのため自宅で焙煎をするのはかなり敷居が高いと感じられるかと思います。

焙煎機

店においてある大きな焙煎機をイメージしますよね

 

しかし、自宅で消費する量の豆を焙煎するのであれば、当然専用の焙煎機などなくとも、少額の道具の購入で簡単に始めることができてしまいます。

焙煎の方法は後半でも紹介しますが、方法によっては自宅にある片手鍋でも焙煎はできてしまいます。

 

生豆さえあれば実は自宅でも簡単にできてしまうのが自家焙煎です。

 

自家焙煎をするメリット③:自分好みの味を追求することができる

ここからは主観的なメリットも挙げていきます。

自家焙煎をすることでとことん自分好みの味を追求することができます。

 

焙煎をするにあたってはざっくり以下の工程を踏みます。

  • 不要な豆を取り除く(ハンドピック)
  • 焙煎する

 

ハンドピック

ハンドピックの様子

欠点豆を振り分けている様子

コーヒーの豆には虫食いによってカビが発生した豆や成熟していない豆など雑味やエグミの原因になる欠点豆を取り除く工程があります。

もちろんハンドピックを敢えてしないでそのまま焙煎して楽しむということも間違いではないですが、ハンドピックをすることでコーヒーの味を安定的かつクリアにすることができます。

ハンドピックの工程はまだまだ自動化ができておらず、基本的には人の手によって行われています。

生産性を考えたときになかなか大手のコーヒーショップでの実施はコストが掛かるために価格も上昇する傾向にあります。

 

ハンドピックは手間をかければかけるほどしっかりとコーヒーの味にも返ってくるため自家焙煎をするにあたっては楽しみの一つになります。

 

また、ハンドピックをすることで実際にハンドピックをしているコーヒー屋さんが行っている手間を体感できるので美味しいコーヒー豆を購入したときのありがたみを感じることもできます笑

 

焙煎

焙煎時

焙煎をしている様子

一口に焙煎と言ってもどのくらい豆を焙煎したかによって豆の味は大きく変化します。

焙煎の細かい解説についてはまた別途紹介しようと思いますが、自分の好みの味を自分で探していく楽しさはコーヒーを趣味として豪語する方にはよく理解できる部分かと思います。

 

「もっと苦味を出したいからもう少し焙煎時間を長くしよう」

「ちょっと苦味が強く出たから火力を少し下げてみよう」

など、自分の好みに合わせて微調整を重ねて理想の味に近づけていく楽しさがあります。

 

確かに始めは生焼けになってしまったり、焦がしてしまったりと失敗するかもしれませんが、この試行錯誤を含めて楽しめるのであれば自家焙煎は最高の趣味になること間違いなしです。

 

自家焙煎をするメリット④:香りがたまらなくいい

コーヒーの香りがたまらなく好きなら焙煎をしているときの香りもきっと好きになるはずです。

コーヒーの販売と焙煎所が一緒になっている店で購入したことがある方ならわかるかと思いますが、あの空間の香りはコーヒー好きであればたまらなく好きなはずです。

自家焙煎をすれば、あの香りをいつでも自宅で再現することができちゃいます。

 

ちなみに焙煎をしているとき、最初のうちは生豆の青っぽい香りがするので好みが分かれるような香りが立ち上るのですが、豆の焙煎が進んでいくと、コーヒー豆のいい香りが部屋いっぱいに香ってきます。

個人的にはこの香りを嗅ぐといよいよ豆が出来上がってきたという高揚感とどんな味がするのかなというワクワク感があるので大好きな香りです。

 

自家焙煎をするメリット⑤:無心になれる

頭の中を空っぽにしてなにかに打ち込むことが好きな方であれば、自家焙煎は結構ハマる可能性が高いです。

自家焙煎の工程の一つであるハンドピックは頭を空っぽにして欠点豆を取り除くことができますし、焙煎自体も行う作業は基本一貫して変わらないために頭や心をリセットするのに最適です。

 

僕自身靴磨きやトイレ掃除なども好きなこともあり、自家焙煎がここまで無心に打ち込めることができることを発見できたので初めて良かったなぁと思います。

 

自家焙煎をするデメリット①:ゴミと煙が出る

メリットばかり紹介しましたがここで数少ないデメリットを紹介します。

 

焙煎の過程で生豆についている薄皮(チャフ)が剥がれていきます。

これが特別対策等していないと焙煎中に舞うので焙煎後に掃除をする必要があります。

チャフ

焙煎したコンロの上に溜まった沢山のチャフ

ハンディ型の掃除機等があると比較的処理は楽です。

コーヒーの粉の処理などにも活用できるのでコーヒー専用のクリーナーを一つ持っていてもいいです。

 

 

また、焙煎をしていると必ず豆から煙がでてきます。

この煙はコーヒーのいい香りがするのですが、そのままにしておくと部屋中に煙が充満してしまうので火災報知器が反応してしまう可能性があります。

そのため、なるべく換気扇の近くで焙煎を行う必要があります。

 

自家焙煎をするデメリット②:熱い

焙煎中は常に火を使うので、当然ですが熱いです。

焙煎をしている器具が熱くなるのはもちろんのこと、焙煎した豆もかなり高温になっています。

僕は過去に豆をつまんで指先をやけどした経験があるほど熱いです。

 

危険という意味でもそうですが、空間自体があたたまるので夏場は汗だくになります。

 

自家焙煎の方法3選

最後に自家焙煎をするにあたって有名な焙煎方法を3つほど簡単に紹介いたします。とりあえず始めてみようかなと思うのであれば最初に紹介する手鍋焙煎がおすすめです。

 

手鍋焙煎【一番始めやすい】

文字通り手鍋(片手鍋)を使用しての焙煎になります。料理を作るのであれば基本誰もが持っているであろう手鍋を使った焙煎方法です。

 

簡単に始められるからと味が劣るかと言ったらそんなことはなく、やり方さえ覚えてしまえば安定して焙煎できてしまいます。

焙煎中に出てくるチャフも鍋の中に溜まるのでチャフが舞いづらく、後処理も比較的簡単です。

 

デメリットを強いて挙げるのであれば、焙煎中は豆に熱が均一に回るように定期的に鍋を持ち上げて豆を撹拌する必要があるので、少しばかり腕が疲れるということと、やり方を雑にしてしてしまうと豆が鍋の外に飛び出してしまうという点があります。

とはいえ、これも軽い手鍋を購入したり、蓋をテープで固定すればどうにでも対策できるのでそこまでデメリットには感じないかと思います。

 

ほぼ新規で器具等を購入することが無いので、始めて焙煎をするのであれば手鍋から始めるのをおすすめします。

 

直火焙煎【専用の器具が必要だけど奥が深い】

直火を使った焙煎は失敗する可能性があったり、専用の器具を購入する必要があったりと、手鍋焙煎に比べて少しばかり劣るように見えますが、様々な器具があるので、焙煎の過程を含めて楽しめるのであればおすすめです。

 

手鍋と違い、火を遮るものが無い器具が多いため火力を豆に直接伝えることができるのがメリットです。

 

デメリットとしては器具にもよりけりですが、火力の影響を受けやすいために比較的焦がしやすかったり、煙が出やすいものが多いという点です。

 

いくつか有名な器具を下に紹介しておきます。

 

参考

アウベルクラフト

使いやすい上に回すだけなので疲れない。チャフが舞いやすいのが難点

僕は現在これを使って焙煎してます。

 

参考

煎り上手

コンパクトなので持ち運びに便利。焙煎の具合が見ずらいのが難点

 

自動焙煎【楽して焙煎するならおすすめ】

これまで紹介した焙煎方法はあくまでも手動での焙煎方法でしたが、もちろん自動で焙煎をしてくれる器具もあります。

基本設定さえしてしまえばあとは自動で豆を焙煎してくれるので非常に楽であるため、焙煎の過程にそこまで興味がない場合や確実に失敗したくない場合におすすめです。

 

一方で全体的に価格としては高いものが多いためにまず自家焙煎を始めてみようかなと考えている方にはあまりおすすめしません。

僕自身まだ自動の焙煎機を使用したことがないのでこれ以上詳しいことはわかりませんが、自動焙煎機として有名なものを参考までに下記にリンクを置いておきます。

 

まとめ:自宅でも簡単に焙煎したての豆を作ろう!

今回は自家焙煎のメリットとデメリットについて紹介しました。

確かに自家焙煎はコーヒーをただ飲みたい方にとっては面倒くさい作業のように感じるかと思います。

しかし、少しでも美味しいコーヒーを追求したい、もっと自分のコーヒーの世界は広げてみたいのであれば奥の深い世界なのでぜひ一度は自家焙煎を試してみてください。

 

当ブログではコーヒーを新たに趣味として始める方向けにコーヒーに関する情報を発信していきます。

本記事が参考になりましたら幸いです。

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