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【解説】インスタントコーヒーの種類と楽しみ方について

ハンドドリップでコーヒーを淹れるところから楽しむ方であっても忙しい朝や外出中に手軽にコーヒーを淹れる手段としてインスタントコーヒーを選択される方は少なくありません。

僕自身、職場をはじめとしたコーヒーをのんびり淹れられない環境ではインスタントコーヒーを淹れることが多いです。でもせっかく飲むなら美味しいものを飲みたいですよね。

今回はインスタントコーヒーの種類とおすすめの飲み方についてご紹介していきます。

インスタントコーヒーの歴史

実はインスタントコーヒーの製法の仕組みを確立されたのは日本人ということはご存知でしょうか?

もともとお茶の即席版を作ろうとして生まれたのが今のインスタントコーヒー製法の基礎となっています。

しかし、この当時はインスタントコーヒーを製品化するのは出来ませんでした。

結局インスタントコーヒーが発売されたのは「ネスカフェ」で有名なネスレからでした。

この時はコーヒー豆が大量に取れ、値崩れを起こさないために保存の効く製法として確立されました。

インスタントコーヒーの主な製法

インスタントコーヒーには主に2つの製法があります。高温で水分を飛ばすスプレードライ製法と急速冷凍させるフリーズドライ製法です。

スプレードライ製法

スプレードライ製法は抽出したコーヒーを高温の筒に霧状に吹き付けることで水分を瞬間的に蒸発させて乾燥させる製法です。霧状で乾燥させることでコーヒーが細かいパウダー上に乾燥させることでインスタントコーヒーを製造しています。水でも簡単に溶けてくれるのが特徴です。反面、高温で乾燥させているために、香りが熱で飛んでしまい、少しばかり香りが弱いという面もあります。

製法としては比較的安価にインスタントコーヒーを製造できるということからコストパフォーマンスに優れた製品の場合採用されていることの多い製法です。

フリーズドライ製法

フリーズドライ製法はスプレードライ方式とは異なり瞬間的に冷却、真空状態にして水分を取り除くことでインスタントコーヒーを製造する方法です。瞬間的に冷却するので温度による風味の損失が少なく、インスタントコーヒーとしては比較的コーヒー本来の味に近いものになります。

一方で製造コストが高くつくので価格が高くなる傾向があります。そのため比較的高級なインスタントコーヒー(といってもインスタントコーヒーなのでそこまで高くないですが)に採用されている製法になります。

ここはそこまで意識しなくてもいいです。粉っぽいのがコスパが高くて、粒っぽいのが高いんだなーくらいに思っていただければいいです。

インスタントコーヒーを美味しく飲む方法

インスタントコーヒーはそのままお湯を入れて飲むのももちろん美味しいのですが、ひと工夫加えるだけでさらに美味しくいただけます。

インスタントコーヒーの蓋を完全にはがす

一つ目はなるべく長くコーヒーの風味を保つのに使える方法です。

インスタントコーヒーの蓋を完全に剥がさずに中途半端に開けた状態で保存している方結構多いのではないでしょうか。

実はこれ、蓋と入れ物の間に余分な隙間を作ってしまうため、保存には適していないのです。

隙間から湿気が入ってしまい、風味を損ねるだけでなく、カビの発生やインスタントコーヒーの酸化を招いてしまいかねないので、蓋を剥がしきることをおすすめします。

水で一度溶いてからお湯を注ぐ

コーヒーの香りは熱によって拡散してしまいます。これはコーヒーに含まれる炭酸ガスが一気に噴出してしまうからです。特に沸騰したてのお湯は香りを多く出してしまいます。

水で一度溶いた上で沸騰して少し落ち着いたお湯を注ぐことで香りを損なうことなくコーヒーを楽しむことができます。

粉を煎ってからお湯を注ぐ。

正直コレに関しては本当に効果があるのか少し疑問ですが紹介いたします。

コーヒーの粉をいちどフライパンなどに出し一度煎ることで香りをより香ばしくする方法です。

確かにごまのように香ばしくはなるのですが、うまくいかないと香ばしいを通り越して焦げ臭くなってしまうリスクがあります。

また、そもそも手軽にコーヒーを楽しみたいのに、フライパンを準備して火で煎ってという過程をするのは明らかに手間を掛けているのでインスタントでそこまで求めることに少し疑問です。もし興味があるのであれば一度試してもいいかもしれません。ぼくは一度試したあとは満足してもうやっていません。

製法別おすすめの飲み方

スプレードライ方式

スプレードライ式製法は粉が非常に細かく水等にも溶けやすいので、手軽にアイスコーヒーを楽しみたい際には最適です。

意外と美味しいのがバニラアイスクリームなどに粉をかけて食べる方法。

さらさらなので口で簡単に溶け、アフォガード感覚で食べられるのでおすすめです。

フリーズドライ製法

フリーズドライ製法は溶けにくさこそありますが、香りがスプレードライ式製法に比べ残っているのでブラックやアイスコーヒーなどで飲むのがおすすめです。アイスコーヒーの際ははじめにお湯で少し溶いてから氷と水を加えて冷やすと溶け残りが少なくなります。

他にもミルクコーヒーもコーヒーの香りが強い分、しっかりとコーヒーの味を楽しむことができるのでおすすめです。

その際は粉の量を少し多めに入れるとより珈琲の味を強調させることができます。

インスタントからコーヒーの楽しさを知ろう!

最後にまとめです。

今回はコーヒーを手軽に楽しみたい方向けにインスタンコーヒーとそのおすすめの飲み方についてご紹介いたしました。

ぜひインスタントコーヒーをきっかけにコーヒーの奥深さを知ってハンドドリップやそれ以外のコーヒーの楽しみ方を見つけてみてください!

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